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もずく、ウォーキング! 2 (2) (ヤングチャンピオンコミックス)

もずく、ウォーキング! 2 (2) (ヤングチャンピオンコミックス)

施川 ユウキ

もずく、ウォーキング! 2 (2) (ヤングチャンピオンコミックス)

定価: ¥ 540

販売価格: ¥ 540

人気ランキング:

おすすめ度:

発売日: 2007-03-20

発売元: 秋田書店

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



世に哲学の種は尽きまじ
1年ぶり、待望の2巻。

内容は相変わらず鋭い。

巻頭カラー6ページは、もずく以上にキャラ立ちまくりの“名無し猫”が主役。

彼女のあけすけな物言いはクールでクレバー(あと笑い)だが、ラストひとコマでちょっと切なくなる。

いい!!実にいいぞ、ね子!!



しかし、今回は1巻に輪をかけて言葉の世界を縦横無尽に遊戯してる感が強い。

もずくはホントに犬か!?

飼い主サチのほがらか天然っぷりが、さらにもずくの哲学思考(妄想?)癖を際立たせる。

どう考えても彼女は、もずくの10分の1ほどにも知識や語彙といったものは豊富ではないはずだ。

しかし、もずくがあれこれ「頭イイ語彙」を駆使して我々に語りかけるからこそ、サチの純粋無垢なたった一言の輝きが、これまた際立って見えるのだろう。

お互いがお互いを際立たせるこの幸福な互助関係。

羨ましい限りです。



今巻のおススメは、第39話「イグドラシル」。

だから、ホントに犬か!?!?っての(笑)

数百ページの哲学書にも匹敵する驚異の6ページだ。









オチなし
オチが面白い。日常の意外性。

オチのない日常の一コマにオチをつけているのが凄い。

作者の観察眼から張り巡らされる考察網はやはりとてつもない。



純度に記号化された登場人物の表情がとてもいい。

単純なようでかなり絶妙な表情付けがされている。

そして喜怒哀楽がはっきりしている。鬱とは無縁の開放的世界。

これはすぐそこにある晴れやかな彼岸の世界だ。



サチちゃんのほのぼのかわいさが光る。

個人的にはサナギさんより好きだ。何より萌える。



スヌーピーじゃなくていい。

彼に憧れるのもいいが、

こんな近くにもずくという素敵な犬がいる。

考えることをやめたらおしまいだ。

感情を閉ざせば終焉だ。

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